
近年、再注目されている羊肉は生育期間によってマトンとラムに大きく分けられます。マトンは生後2年以上の成羊、ラム肉は生後1年未満の子羊をさします。他の畜肉と比べ価格も安定していることから、第四の肉として流通量が急上昇しています。
マトンは主に生後2年~7年の大人の羊肉をさす呼称です。濃厚なコクと強い羊肉特有の香りがあるのが特徴です。肉質はしっかりとしていて歯ごたえがあり脂ののりも強いです。羊独特の香りは、4 - メチルオクタン酸などの脂部分に多く含まれるので、気になる場合は脂身をトリミングすることをおすすめします。赤身の色が濃いのは、ラム肉と比べ豊富に含まれる鉄分、亜鉛のためです。強い香りを生かした味付けマトンのジンギスカン、カレー、煮込み料理などが定番です。リンゴ、にんにく、生姜、スパイスと相性がよく、これらの材料と合わせることで独特なコクと香りを生かした料理を作ることができます。
臭みが少なく、低カロリーで高たんぱく、脂肪燃焼サポートとして注目されています。L - カルニチンが牛肉や豚肉より含まれているだけでなく、鉄分、ビタミンB群も豊富に含まれていることで注目されています。きめ細かな肉質でさっぱりとしていて独特のクセがすくないので、羊が苦手という方にもおすすめしたい栄養価の高いお肉です。柔らかな食味を活かしたしゃぶしゃぶやジンギスカン、ステーキなど、また、ローストだけではなく、カレー、シチューなどの煮込み料理や、ひき肉にしてシシカバブにも重宝されています。
ラムはやわらかさとクセのなさを生かした優しい味付けの料理がおすすめです。特にジンギスカン、ラムチョップのローストは風味を生かした旨味あふれる料理です。しゃぶしゃぶは専門店ができるほど注目されており、タレもポン酢、ゴマたれだけでなく、ミントを使ったり、パクチーのタレなどエスニック風味の味つけにも合い、豚肉や牛肉とは違ったおいしさを楽しめるおすすめのメニューです。マトンは、近年大人気の麻辣湯には欠かせない具材のひとつであり、スパイシーなスープとの相性は抜群です。また、マトンの強い風味はスパイスやニンニクなどの香辛料に合わせると相乗効果を生み、濃厚な風味をより生かすことができるので、カレーや煮込み料理などには特におすすめします。
現代の日本人の多くは数々の成人病の脅威にさらされていますが、これらの原因のひとつとして肥満、つまり体脂肪の増加があげられます。体脂肪の正常化につながる成分はずいぶん研究されてきましたが、なかでも体脂肪を分解する成分として「カルニチン」という物質が先日のテレビでも取り上げられるなど、話題になっています。アメリカで発見された新たんぱく質カルニチンは、脂肪を燃焼させてエネルギーに変えることで中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させ、成人病を予防する働きがあることがわかっています。その効果について少し詳しくお話ししましょう。
食べ物の中の糖分(糖質)や油分(脂質)はおもに中性脂肪のかたちで脂肪細胞の中にたくわえられますダイエットや日頃の運動などで、脂肪が燃焼されるわけですが、肥満体質の人は「カルニチン」が不足しているため、脂肪がエネルギーに変わりにくくなって、運動している割には、脂肪がちっとも燃焼してくれないという結果になります。
脂肪の分解~燃焼の過程をくわしく見てみましょう。
1)脂肪はまず、脂肪細胞内で分解されます
2)血管を経由して、筋肉細胞に送られます
3)筋肉細胞内のミトコンドリアという組織内に取り込まれて燃焼されます
ここで問題が起きます。実は脂肪分解物は単独ではミトコンドリアの膜を通過することができません。ここで必要になってくるのが「カルニチン」です。筋肉細胞内に取り込まれた脂肪分解物は「カルニチン」と結合することではじめてミトコンドリア内に入ることができ、燃焼されるわけです。
カルニチンは体内でも合成されるものなので、普通は問題なく燃焼されるわけですが、肥満体質の人はもともとカルニチン量が低レベルにあるので、脂肪分解物がいつまでたっても分解されず結局細胞内に蓄積されます。これを防ぐには、食物からカルニチンを摂取する必要があります。
天然成分カルニチンは普通の食品にはほとんど含まれていませんが、動物性たんぱく質に多く含まれています。その中でも羊肉(特にマトン)は群を抜いたカルニチン含有量を誇っており、日本でもカルニチンの役割が解明されるにつれて、羊肉が健康・ダイエット食材として注目されているわけです。
羊肉はカルニチンだけがすごいのではありません。他にもいろんな意味で羊肉はすごいパワーを秘めています。それをご紹介していきましょう。
コレステロールは、細胞膜神経膜の材料になったり、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料となるなど、体には必要な物質です。コレステロールを摂取しすぎると、三大成人病である動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中を引き起こす原因となり得るものです。
運動を日常的に行っているのならばいいのですが、お酒を毎晩のように飲んでいたり、階段を上るのがおっくうになったり、朝、目覚ましがなっているのに起きられないといった症状がでていると、ひょっとするとコレステロールの摂取しすぎが原因かもしれません。要注意です。
さて、そんなコレステロールなのですが、肉類には総じてコレステロールが含まれています。見るからにコレステロールが低いと思ってしまう鶏のもも肉がコレステロール値が一番高く、羊肉(ラム・マトン)のコレステロールは魚並だと言うことが研究によってわかっています。
肉100gあたりのコレステロール値の比較
・ラム-50mg
・魚肉-50mg
・牛肉-59mg
・豚肉-69mg
・鶏もも肉-110mg
※ニュージーランド食肉研究所調べ
羊肉独特のにおいは主に脂肪から出てくるもので、食べ慣れるとやはり脂肪のついたお肉のほうがおいしく感じられます。しかしながら、脂肪を取りすぎるのは健康に問題があるのでは?と思う方もおられるでしょう。羊肉自体の融点が44度と高いので体温ではとけず、ほかのお肉よりも体に吸収されにくいのです。そのため脂肪を気にされている方にはピッタリです。
食肉の脂肪の融点
・羊肉-44℃
・牛肉-40℃
・鶏肉-30℃
・豚肉-28℃
※食肉の脂肪の融点の比較「新編 日本食品事典」1982年より
羊肉は身体を温める作用があると漢方では言われ、極寒の中国/北京では「シュワンヤンロウ」といって羊肉のしゃぶしゃぶをよく食べます。羊肉が体を暖める食物であることを知っている彼らは、それで寒い冬を乗り切ろうとするのだそうです。
体を温める食べ物の代表的なものに「羊肉」が挙げられます。冷え症、生理不順、精力減退、腰がだるい、夜尿症、疲れやすいなどの悩みを抱える人は、季節を問わず食べるとよいそうです。また、血を増やし、気力を増し、弱った体を丈夫にする働きもあるそうです。
羊肉はカルニチンが豊富であり、ダイエットにおすすめであるというお話を以前したと思いますが、カルニチンの効果はなにもダイエットだけではありません。北海道大学大学院助手の若松先生の研究によると、カルニチンは疲労を抑制してくれる効果もあるそうです。また、ビタミンB1が不足すると、体内の糖質のエネルギー代謝が悪くなってしまい、疲れやすくなってしまうんです。羊の肉には、ビタミンB1をたくさん含んでいますので、体内の糖質を効率よくエネルギーに変えて、疲れにくくしてくれるのです。
「不飽和脂肪酸」、聞き慣れていない言葉なのでとっつきにくそうですが、最近コマーシャルなどでよく耳にする「リノール酸」や、「リノレイン酸」、「オレイン酸」、「ドコサヘキサエン酸」などの事です。不飽和脂肪は善玉の脂肪で、心臓、循環器、脳、皮膚といった重要な器官や組織に必要な栄養成分です。しかし、残念ながら人間の体内で生成することはできませんので、体外から摂取する必要があります。赤身のニュージーランド・ラムには、この不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。血栓を防いだり、悪玉コレステロールを減らしてくれるという働きがある、注目の栄養素なんです。
さらに、ニュージーランド・ラムには、非常に吸収されやすい形で鉄分が豊富に含まれています。特に鉄分が不足しがちで貧血などに悩む女性にとって、うれしい栄養源です。また、人の成長に必要な亜鉛もラム100g中に成人が1日あたりに必要とする量の23%が含まれています。 以上の様に羊肉は脂肪が吸収されにくく低カロリーであるにもかかわらず、身体にとって重要な栄養素を高い割合で含んでいることがわかります。高タンパク・低カロリーなため、健康に気づかう食生活にも最適です。 また、肉色、ドリップロス、農場検査を定期的に行っているので、衛生管理が徹底された食肉処理場にて処理しており、安全です。